臼杵

臼杵ICで高速道路を下り、臼杵石仏へ。

臼杵観光で外せないのが石仏。
ここは、磨崖仏(まがいぶつ)と石仏の両方があるけれど、中でも有名なのが大日如来像。

阿蘇からの溶岩流でできたこの辺りは岩盤が柔らかく、そのため切り立った岩などにそのまま仏様を彫る磨崖仏が多く残されてる。
けれど、その柔らかさゆえ風化もしやすく、そのためかどうかは分かんないけど、大日如来様の首だけがコロンと落っこっちゃって、胴体の下に置かれてたのだ。

ところが、その後修復の際に論争の末、元に近い形に戻そうって事になって首が上にあげられちゃった。
ついでに、国宝にも指定された。
無事、元の位置に戻った首。

しかし、ナンだか違和感がぬぐえない。
胴体のある姿を見慣れていないからかとも思ったが、それだけが原因ではないような気もする。
趣のあるお顔に比べて復元された体が綺麗すぎるからか・・・?
いずれにしても、以前の首だけっていうのがインパクトがあり過ぎた、ってことには違いない。
これが、修復前の大日如来像。
大分の焼酎には、瓶がここの大日如来様の姿をしてるものもある。
その名も「石仏」。

以前、全国各地から人が集まった出張の際、大分県から来られた方の部屋の前には、この瓶が置いてあった。
部屋の前を通るたびに、廊下にコロンと置かれてる小さな大日如来様でさえインパクト抜群だったものだ。

町中に入ると、聳えているのが臼杵城。
永禄5年(1562年)、大友宗麟によって築かれた。

その後、城主が変わっていくが、慶長5年(1600年)に稲葉氏が入城してからは、明治4年(1871年)の廃藩置県まで稲葉氏がこの地を治めることとなる。
明治初めの頃の臼杵城。
島に築かれていたため、当初は周囲が海で、海上に浮かぶ島だったそうだが、現在は干拓によって町の中にある。
石垣など、いくつかの遺構が残っている。
九十九折の坂道を上っていると、坂の上から、侍が歩いてきそうな面影を感じる。

臼杵は、大林宣彦監督の映画「なごり雪」の舞台にもなった所。
主人公が若き日の恋心を軸に回顧する形でシーンは進められていく。
臼杵の、時計が止まったかのようなしっとりとした町並みが、もどかしい気持ちとあいまって切なさを掻き立てる。

個人所有のものもあり、保存するよりも建物を壊して他の建築物を建てた方が安価にあがるけれど、臼杵が臼杵であるためにと残している方もいらっしゃるそう。
そういう方のお陰で、私達も心休まるこの町を、ゆっくりと歩きながら楽しむことができた。

臼杵、良い所でした。

そして、殿。ありがとう。疲れも取れて元気になったよ。



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