2006.07.20 Game Drive in Samburu N.R.

朝から、チーターに会えてご機嫌な私達。
今朝は5:30に起きてチャイで目を覚まし、朝のゲームドライブに出発したのだ。

チーターとヒョウは、昨日から足跡を辿っていたんだけど、なかなか見つけられないでいた。それだけに今朝の満足度は大きい。

サンブルN.R.はチーターのいそうなサバンナ、ヒョウのいそうな高い木の生い茂った場所、ディクディクが好みそうなブッシュ・・・と景観に富んでいて、車を走らせているだけでもコロコロと変わる景色が楽しい。

そんな景色を堪能していると、またまた車の走りが変わった。

サバンナを走るドライバーさんは、常に無線で、どこにどんな動物がいるのか情報交換をしている。
オクボさんは、ゲームドライブ中だけでなく、N.P.からN.P.へ移動する道中も、小まめにチューニングしてあらゆる場所の情報を絶えず収集していた(無線なので、当然他社の情報を仕入れることもできるのだ)。

そんな彼の走りが変わるのは、大型の動物がいた時。
ルームミラー越しに見える目も、獲物を狩る目になっている。



いました!
木の上に見えますか?





ヒョウです。

実際に見るヒョウ柄は、日本で見るケバイ印象とは違って、とても美しい。
動物が美しさを保っているのは、血が通い、体温のある時だとつくづく思う。
チーターは、しとめた獲物を他の動物に取られないよう、がっしりとくわえ顎の力で木の上まで上げてしまう。
で、これがその残骸。
食べつくしてしまってるので、見事に骨だけになってます。

骨の正体は、たぶんインパラだろうとのこと。
インパラの体重って50kg位。
それをくわえて、樹上まで引きずり上げる。

「チーターも見れたし、ヒョウも見れたし、今朝はすごいねーっ!大満足だねーっ!!」
と喜んでる私達と違い、なぜかテンションの低いオクボさん。
一体どうしたの?

「・・・・・・ヒョウがいた所は、昨日から何度も通って探した所です。。。」

どうやら自分が一番に見つけられなかった事がくやしいらしい。

そう言えば、でっこんぼっこんな道を何時間も走った時のハンドルさばきが職人技で、その事を誉めたときも、
「・・・・・だけど2回穴に入ってしまいました。。。」
とくやしそうに言っていた。

“これが、名ガイド&ドライバーを作り上げる基になってるのかー。私は、そこまでの気持ちをもって仕事をしてるだろうか???”

なーんて、ちょいと真面目に考えちゃいました。
ヒョウを見ている車の列。
これはまだ少ないほうで、マサイマラN.R.なんかになると、ライオン、チーターといった大型動物の周囲を、2重3重に車が取り囲んでいる。
自分もその中の1台なんだけど、何だか動物がかわいそうになってしまう。

パチパチッと写真だけ撮って、早々に退散。
網目がくっきりしているアミメキリン。
日本の動物園にいるのはこのキリンが多いんだけど、ケニアでは珍しい種類で、この辺りだけでしか見られない。
シマウマと比べて、大きさが分かるかな?
これも普通のシマウマじゃないんだな〜。
シマシマが細くて綺麗なグレービーシマウマ。
これも、この辺りでしかみることができない。

シマが綺麗なので、毛皮目的で密猟されていた。
シマウマくん、目が回るにょろよ(byガララニョロロ)。
こちらは、フサホロホロチョウ。
ホロホロチョウの仲間だけど、オトボケ顔の本家ホロホロチョウとはまた一味違う。
さあ、大満足のゲームサファリを終えて、ロッジに戻ったら朝食だー!
ロッジには、こんなに綺麗な青い鳥がたーくさんいる。
3人で朝食を食べながら、ふと聞いてみた。

「今日は移動がないから、夕方のゲームドライブまで時間があるでしょ?そんな時オクボさんはどうしてるの?」
「んー、色々です。車を出して1人で動物を見に行くこともありますよー。好きな動物がいたらちょっと停まって眺めたりします。」
「えーーーっ!私も行きたいっ!!黙ってるから連れてって!!!」

思わず言った私に、友人は
「でも、これはドライバーさんだけの特権だから・・・」
と、オクボさんの休憩時間を邪魔しないようフォローしてくれている。

「ちぇ〜〜〜っ!!」
と羨ましがってる私に、別れ際、
「本当に行くなら、10:30に出発するので車に来て下さい」
だって!!!
やったっ!!!!!!!


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