「遅いから心配しましたよ〜。」 待ちくたびれたオクボさんが言う。 きっと1時間位待ってくれてたんだろう。 プライベートな時間なのに、ありがとね。 「じゃあ、行こうか!!」 当然のように車に乗り込む友人と私。 サンブルでのプライベートドライブでは、邪魔をしないように一番後ろのシートに座ったけど、今回は前の座席に座ってみる。 さあ、一体どこに連れて行ってくれるんだろう。 今回もオクボさんは私服に着替えてる。 白いシャツに、パンツ。 制服は、動物を刺激しないように、どの会社もアースカラーを採用してるんだけど、オクボさんの会社も例に漏れずベージュ色。 はっきり言っちゃうと、黒人にはあまり似合わない。 それに比べて、白いシャツはよく似合っている。 無線をオフにして、静かーに出会った動物を眺めつつ車を進めてく。 マサイマラのゲートに到着。 どうやら保護区の外に出るみたいだ。 「はーい、着きましたよー。降りてくださーい。」 教会やちょっとしたお店のある小さな町の、とあるお店の前に車を停めて、オクボさんが言う。 「?????」 |
「ここはTalek(タレク)という町で、このお店はマサイのバーです。今日はここでお茶をしまーす。」 そう言って、2階に上がってく。 バラック小屋のような建物の階段を上がってくと、テーブルの周りにイスが数個置いてある部屋があった。 お客さんは私達だけ。 「夜になると、ここは賑わいます。ケンカになるとイスを投げるので、イスは動かせないよう打ち付けています。」 ホントだ、イスはがっちりと固定されてる。 3人ともファンタオレンジを注文し、話をしながらくつろぐ。 それにしてもワクワクする。 テーブルとは言っても、ベニヤ板を何枚か重ねたものに足をつけてるだけだし、イスもどこかからもらってきた感じのクッションが破れてるものや、シンプルな木のイス。 建物も、壁はベニヤ板を打ちつけてるだけ。 くーーーっ、楽しすぎる!! |
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お店には手ぶらで入ったので、残念ながら画像は、お店を出た後に車の中から取ったこの1枚だけ。 しかも、こっちはお店の裏口だし。 大きな木の左に人の写ってるところが、バー。 「あの鳥はなに?」 遠くで羽をハタハタと動かしている黒い鳥を見つけて私が聞く。 「ホントだー!あの鳥はなぁに?」と友人。 「私には、ここから生き物は見えませんよー」 「あそこだよー。あの黒い鳥。」 「・・・・・・あれはビニール袋です。」 あ゛ー。やっぱり私にゃ〜ガイドは無理だよ。 ジュースをオクボさんにおごってもらい、お店を出ると、入れ替わりにマサイの人たちが2階に上がってった。 もしかして、下でずっと待ってたのかな? 長らくお待たせしました〜。 ロッジに戻ると14時。 お昼を食べたら、今度は夕方のゲームドライブにしゅっぱーつ。 |
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