2006.07.24 Game Drive in Masai Mara N.R.

マラ川の畔に到着。
この丸く開いた足跡の主は・・・。
カバでした。

カバは夜行性で、夜になると陸に上がって来て草を食べる。

昼間は皮膚が乾燥するので川の中にいることが多いんだけど、ここでは木を枕にして河畔で眠ってた。
・・・・こやつもいる。

この辺りは、車から降りて歩くことができるんだけど、ライフルを持ったレンジャーと一緒。

タンザニアから川を渡って人間がやってきて、観光客に強盗を働く人がいるので、レンジャーが案内してくれるんだって。

マラ川を渡ります。

ここを渡ってゲートをくぐった地域は、オフロード可能で、どこを走っても良い。

だからだろうか?
途端に草が少なくなり、所々裸地もある。
ライラックニシブッポウソウ。
羽の内側は真っ青で、その羽を広げ飛んでいる姿もとても綺麗。


オクボさんの運転は、実に丁寧で、そ〜〜〜〜っと近付くので鳥も逃げない。
動物に必要以上に近付くこともしないし、車道から外れる事も絶対にしない。
一度、保全区内のクランク状になった狭いところで対向車と鉢合わせになった時も、道からちょっとはずれてサバンナに入れば何てことなく離合できるところを、ずっとバックして戻っていってた。

実は、この地道な行為がサバンナを守ることにつながっている・・・と言ったら大げさに聞こえるだろうか?

車道(とは言っても、舗装はされておらず、轍があるだけの道なんだけど)を外れた車がつけるタイヤの跡は、数年間元に戻らないという。
草は踏みつけられ、新芽が生えず、植生が破壊される。
植物に影響が出れば、当然草食動物に、そして肉食動物にと連鎖的に反応が起こる。
微妙なバランスの上に成り立っているこの景色は、ちょっとした行動の積み重ねで崩れてしまうのだ。

ドライバーさんの中には、ルール違反であることを十分知っていながら、道を外れ動物に近付く人がいる。
理由は簡単。お客さんが喜ぶから。喜んだお客さんはチップをはずんでくれる。

ひどいドライバーさんになると、動物に近付きすぎ、驚いた動物が逃げたしたにも関わらず、それでも追いかけていったりする。
実際、僅か2週間という短い滞在期間中に何度もそんな車を見かけた。


色々な旅行記をざっと見ても、動物に近づいて間近で見れたことや、迫力のある写真が撮れたことを喜んで報告しているものがいくつもある。中には、オフロード禁止なのに近付いてくれたと喜んでいるものさえある。

気持ちは分かるけど、それこそ身勝手な行動で、動物が遠ければ望遠レンズなり双眼鏡なりを使えばいいだけだ。
知らずにしてしまったとなると、なお性質が悪い。

そして、それはたとえ保全区外だとしても同じことなのだと思う。
ほとんどの場所では、保全区内外を分ける囲いはなく、動物は行き来自由。
ここで生きているものにとっては、保全区内だろうと外だろうと同じことだからだ。

私には、動物を「愛護」する気持ちは全くないけど、観光客には観光客として知っておかなくちゃならないことはあると思う。
この大地にとってよそ者に過ぎない観光客とって、何もしないということこそが、唯一できることなのではないだろうか。。

そういう私も、バルーンに乗って着陸した時に後悔してしまったので、自戒を込めて。

さて、ゲームドライブに話を戻してっと。


斜面についている線はカバの足跡なんだって。
夜になると、この斜面を登ってお食事タイム。
1頭、断トツで大きなカバがいた。
この辺りで、お食事タイム。
陽射しがきついので、お弁当を広げられる木陰を探しながら車を走らせる。

遠くに立派な木があったので行ってみると、すでに先客が。
これじゃあ車は降りられないね。

気持ち良さそうにスヤスヤ眠ってる。


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