2007.07.16 西ツァボゲームドライブ

15:20ツァボウェストに到着〜。
この赤い大地、これに会いたかったのよ〜〜〜。

エボシドリやディクディクが、私たちを早速迎えてくれる。
地面と同化してるのは、カンムリショウノガン。
今回の旅でよく見たのがクドゥ。
ねじれあがったツノに、眉のような白い毛、胸元の白、背中の縞模様と、とても美しい。
発情中で首をピンクにしたダチョウも、尻尾が他の場所のダチョウよりも赤く染まってて、とっても可愛い。
それにしても、太もものなんて逞しいこと!!
木の枝に留まってるのはウタオオタカ


「あれなんですか〜?」
「ウタウタカで〜す。」
「へ?」
「ウタウタカで〜す。」
と聞き間違え、歌う鷹に頭の中で変換されて、綺麗な声で聞く鷹なのかな・・・なんて思ってた私。
図鑑で確認すると「ウタオオタカ」だった。へへっ。
「何が見たいですか?」
とオクボさんが聞いてくれる。
「クリップスプリンガー!!」
と友人。
「ムジマスプリングスで水の中のカバが見たい!!」
と私。
「ムジマスプリングスは明日行きまーす。」
「明日だけ?」
「何回でもいいですよー」
う〜っ、今回は見たいよ〜〜〜っ。

今日は、クリップスプリンガーを探しに、岩場のある方向へ車を走らせる。
だけど、なかなか会うのが難しく、残念ながら見つからない。

代わりに岩の上にいたのは、イワハイラックス。かわゆい♪
ピョンピョンと、車の前を横切るのはディクディク。
マサイマラではなかなか会えないディクディクも、ここではよく見る事ができる。
夫婦仲が良く、必ず2匹でいるところが、何とも微笑ましい。
やがて、赤い大地が黒い大地に変わる。
チャイムラバーフロゥ。
溶岩の流れた痕だ。

ここで、車を降りて休憩。
この山には登ることができるらしい。
途中まで登ってみるも、続きは後日ということにして、再び車を走らせる。
でたーっ!赤ゾウ!!!
ゾウ好きな私は、ツァボの赤土で染まったここの赤ゾウがだ〜い好き♪
仲良しで、とっても愛らしい。
野生の動物はとっても表情豊か。
動物園ではなかなか見られない顔だ。
ん〜〜〜っ、しゃ〜わせ〜〜〜〜〜っ。
陽が傾いてきた。
本来なら、今日はショートサファリで、軽く動物を見ながら宿泊場所へチェックインするはずだったのだけど、しっかりとゲームドライブをしてくれ、たくさん動物を見る事ができた。
これも、知り合いのよしみかと、嬉しく思う。

さらに、去年は聞かれなかった言葉が。
写真を撮ってると、
「ここなら光線が良くて綺麗に撮れますか?」
「キリンさんのシルエットが浮かび上がってますか?」
と、撮影の構図を気にかけてくれるのだ。

むむっ、この年齢でも成長し続けてるオクボさん。
私も負けられないと、負けん気の強さがぴょっこりと顔を出す。
19:00過ぎ、今日の宿泊フィンチハットンにチェックイン。
辺りはもう真っ暗だ。

車に積んだスーツケースを下ろしてもらう。
この日、友人はスーツケースを下ろし、私は車に預けたままでお願いしてたんだけど、迷いなく友人のスーツケースを下ろすオクボさん。
「えーっ、なんで分かったの?」
と聞くと、
「去年このスーツケース持ってたの覚えてました。」
って。
ひょえ〜〜〜っ。もう1年も前のことだよ〜。それに、その間どれだけのお客さんを乗せてきたことか。
まったく、その記憶力には驚くばかりだ。

「ここは、ゲストとドライバーの食事が別々です。今日は2人だけでの食事。明日からは、一緒に食事でーす。」
と言うオクボさんに別れを告げ、部屋に荷物だけ置き、食事に向かう。

敷地内は灯りが少ないので、星がとてもよく見える。
今日は、雲ひとつなく、天の川が流れ、南十字星が煌めいている。なんて美しい夜空だろう。

食事は、コース料理。
アスパラのチーズ焼、トマトのサウザンソース、ブロッコリーのスープ、パッションフルーツのソルベ、白身魚のバター焼・ほうれん草バター炒め添え、チョコムースケーキ、コーヒーとたーーーーーっぷり。

友人は乳製品が食べられないので、「No cheese and milk…」と伝えてたものの、意思の疎通がうまくいかず、
「チーズは使ってないよ。バターだよ!えっへん!!」
と、たっぷりとバターを使った料理の数々が出てきてしまった。
しかもしかも、「milk」を「meat」と解釈されてしまったので、代わりに
「彼女はミートじゃなくて、ミルクがダメなの」
と伝えた私の分も、チーズ・ミルクなしの料理だ。
う〜むむむ。。。明日、オクボさんに乳製品って何て言うかを教えてもらわなければ!

ダイニングを見渡すと、壁に白人女性と黒人の写っている写真があった。
“フィンチハットンと名前がついてるからには、カレンブリクセンかしら?でも、彼と彼女は別れたはずだし・・・”
と思いながら、ボーイさんに尋ねてみる。
すると、フロアマネージャーらしき人が出てきて、説明をしてくれた。
「女性はカレンブリクセンで、周りに写ってる人は、彼女の使用人です。」
「なぜ、ここはフィンチハットンという名前なのですか?」
「フィンチハットンは、カレンのボーイフレンドでした。彼は、軽飛行機でよくツァボに来てたけど、飛行機事故でなくなってしまった。そんな彼にちなんで、ここをフィンチハットンと名付けたのです。ほら、向こうにある写真。あれが、フィンチハットンです。」
「では、壁にかかってる絵は、カレンの?」
「そうです。カレンが描いた物です。オリジナルはデンマークにあるので、ここにあるのはレプリカです。」
「よく分かりました。どうもありがとう。」

アフリカの日々を読んでいたから理解できたものの、せっかくとても丁寧に説明してくださったのに、読んでなければ全く分からないところだったよ〜。よかった〜〜〜。
食事を終え、離れた場所にかけられていたフィンチハットンを見に行くと、とてもイケメンだった。



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