2007.07.17 フィンチハットン〜キラグニへ

慌しく朝食を終え、部屋に戻る途中で、テントロッジの敷地内を眺める。
昨日は遅くに着いて真っ暗だったし、ゲームドライブ前はまだ空が明るくなった頃で、どんな所なのか分かっていないのだ。
ものすごく広大な敷地の池にはカバが住み、その畔にテントロッジが点在している。


しかし・・・、ロッジよりお高いのにもったいないわ〜。
“今度オクボさんがドライバーさんで来てくれる時には、ロッジは寝るだけの場所になっちゃうからもっと安い所にしよう”と、密かに思うケチンボな私。

連泊すれば、昼下がりに散歩するには、もってこいなんだけど。
発電は、基本的にどこも自家発電。
電気も、水も十分ではない場所で、贅沢にも不便を感じずにそれらを使えることに感謝です。
テントの中はほの暗いので、外の明かりがまぶしい。
とっとと荷造りを終え、他の部屋を掃除していたボーイさんにお願いして、スーツケースを運んでもらう。

そんな私を見て、友人が驚く。
それもそのはず。去年は、全くといってよい程英語を話さず、話しかけられたらすぐ友人に助けを求め、
「How何とかKenya?(ケニアはどうですか?と聞かれたらしい)」
と聞かれた時には、いちかばちかで
「From Japan.」
と答えた私なのである。。。

さすがに、これじゃ〜まずいと、帰ってから一人反省会をしたのだ。去年が酷すぎたのである。
それでもやっぱり英語は苦手。。。
さて、車に乗り込み出発!
これから、去年泊まって気に入ったキラグニセレナロッジへしゅっぱーつ!
トゥエンデトゥエンデ♪


走り始めてすぐに、ハーレム状態のダチョウを発見。
雄1羽に雌が4羽。
西ツァボには珍しいヌーを発見。
7月から12月のマサイマラでは珍しくないヌーだけど、西ツァボではあまり会うことがない。
水場でくつろいでいるのは、エジプトガンとシロクロゲリ。
エジプトガンの、クレオパトラのような目元が特徴的。
カメもいました〜。
水辺には、豊かに命が息づいている。
この橋を渡ってると、オクボさんが
「ちっちゃなワニさん見えますか〜?あの岩の上〜。」
「・・・・・見えませ〜ん。」
カメラを最大限のズームにしてみる。
「見えましたか〜?」
「・・・・・見えませ〜ん。」
双眼鏡に代えてみる。
「・・・・・見えない。」
双眼鏡を当てたまま目を細めてみる。
「・・・・・・・・あ、あれかな。」
これでした。
最大限ズームきかせてるので、裸眼では遠くにただ岩があるようにしか見えない。

水があふれてる橋の上を渡りながら、裸眼でこれを見つけたとは。
毎っ回毎っ回ホントーーーーに驚くけど、動物を見つける能力も、その視力もすごい!!
私たちのお気に入り、シマウマ君。
シマウマって、どこにでもいるので、案外無視されがちな存在だけど、観察してると皆同じ方向を向いたり、背を向けて去ってく時に必ず一頭こっちを見てるのがいたりして、すんごく面白い。
ライオンよりもシマウマを、
「お笑い系発見!」
「キミはちょっとお笑いが足りないね。修行が足りん!」
と言いながら、面白がって見てる友人と私は、やっぱりヘン?
だから二人揃ってマサイマラよりもツァボが好きなのかも〜。ふふふっ。

“あ〜、殿なら、シマウマの面白さを表現する写真をひょいっと撮っちゃうんだろうな〜〜〜”と思いながらシャッターを切るものの、今回もシマウマの満足いく写真は撮れず。
意外に手強いぞ、シマウマ君。
美しい羽を羽ばたかせて飛んだのは、ライラックニシブッポウソウ。
この鳥は、何度見ても美しい。
真っ赤な大地を、甲羅を赤く染めたリクガメが歩いてく。
何気ない、こんな風景がたまらない。



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